巷説萌物語『腐女子』

※ケメ子さんのコメントからまたもや記事（ネタ）にしました。
　すいません。しかも今回は最後に巷説の科白をパクってるだけ。
　漏れｸｵﾘﾃｨﾃﾗﾋｸｽｗｗｗｗｗｺﾞﾒﾝﾅｽｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

＞『腐女子（ふじょし）』
＞
＞男性同士の恋愛を扱った小説や
＞漫画を好む趣味を持った女性を指す(Wikipediaより）

「どうやら腐女子は知的女性だとかいう人もいて
　腐女子志願者もいるとかいうらしいな」

「実にくだらん話だ。どうも世間の輩は
　『女子のヲタク＝腐女子』という
　間違った定義を持っているらしいからな。
　僕はヲタクであるが断じて腐女子ではない。」

「君は腐女子の萌えについてはどう思うんだい？」

「別に否定はしないさ。好きなように萌えればいい。
　ただ僕は腐女子の観点からの萌えは理解できない。
　腐女子が萌える要素に対して萌えはしない。
　だから僕は腐女子ではない。それだけの話だよ。

　君は数年前に公開された『指輪物語』を知っているかい？」

「ああ、知っているとも。三部作の長編だ。
　色々な映画関係の賞を受賞して、我が国でも随分流行ったものだ。
　それがどうかしたのか？」

「先日旧友と話をしていたんだがね。
　ああ、この旧友は筋金入りの腐女子なんだが。
　その旧友が言うには、腐属性を持ってして見ると
　この『指輪物語』はもう同性愛映画にしか見えないそうだよ。」

「へえ、そういうものかね。」

「そうらしい。僕も話していてそういうものなのかと
　まあ、新しい萌えの世界を垣間見た気がするよ。
　しかし話を聞いていても、やはり僕は萌えを感じなかったがね。
　君なんかはきっと理解できるのだろうが。」

「僕はともかく、僕の同居人は理解できるかもしれないな。
　僕の同居人は最近、蹴球選手にも腐の萌を感じたらしいよ」

「君の同居人の腐要素はある意味敬意を表するに値するからな」

「最後に萌えは勝つ、という名言を生んだ人間だからね」

「そういえばその蹴球選手に腐萌えをしたという話を
　君の同居人から聞いた時に、僕の萌えについて尋ねられたよ」

「何を尋ねられたんだい？」

「僕が萌えている眼鏡について、一体どういう萌えを感じるのか。
　君の同居人にはそれがいまいちはっきりしないらしい」

「で、どう答えたんだい？」

「簡単に説明すると、性別が逆転したと思ってくれと言ったよ」

「性別が逆転！？それは…どういう事なんだ？」

「君は缶珈琲の広告で、外国人の演じる宇宙人が秋葉原で
　眼鏡をかけたメイドにオムライスを食べさせてもらって
　頬を染めて、萌え☆と言うのがあるのを見たことがあるかい？」

「ああ、知っているとも。それがどうかしたのかい？」

「だからね、僕が眼鏡君に萌えて居る時は、僕が宇宙人で
　眼鏡君があのメイドの立場になっているって事さ」

「要するに君の萌えはカップリングには反応はしない
　君が萌えるのは笑顔や仕草やシチュエイションという事かな？」

「その通り。僕が萌えるのに組合せやら必要ないのさ。
　ヲタク男子が王道の巫女・ロリ・半涙・猫語尾に萌えるのと
　僕の萌えはそんなに変わりはない萌えなのさ。」

「しかし、僕も君が萌えている姿は見たことがあるが
　あの眼鏡君に対してあれだけ萌えているのは
　そこらのヲタク男子を遥かに凌駕している気がするぞ？
　そんなに萌える要素があるのかい？眼鏡君には」

「君はつい数分前の話も覚えていないのかい？
　僕が旧友の萌えについて理解できなくても
　旧友にとっては指輪物語は大変な萌え映画になる。
　それと同じで君らには何の萌え要素もない眼鏡君も
　僕にとっては萌えの総合庁舎なのだ。
　
　どこに萌えを見出すか、何に萌えを感じるか。
　それが腐要素なのかヲタ要素なのか。
　はたまたバンギャ的萌えのツボなのか。
　その違いだけの話だよ。」

「萌えの総合庁舎！また随分大きく出たなあ」

「確かに少し大げさだったかもしれないがね。
　僕にとってはそれぐらい萌えられる人なのだよ。」

「ふうん、そういうものかね。僕には分からないが。」

「ああ。昨年末の埼玉新都心で僕が見た眼鏡君の

　「なんてねー。うそっ☆（てへ）」

　という仕草も君や他の人にとってはなんてことないだろうが
　僕にとっては大変な事だったんだ。
　金色の野に姫姉さまが降臨するぐらいの出来事だ」

「そっ、そんなにすごい事だったのか！

　どうやら僕の知らない萌えがまだまだあるようだね。
　この世の中には他にはどんな萌えがあるんだろうなぁ」

「そうだね。ただ僕は――

　萌えなんてものはね、
　どっかにぽっかり浮かんでるものじゃねェや。
　今ここにあるもンでやす。
　ただ、それに萌えを感じるかどうか――

　それだけだと思うよ」

（了）